ワタシは「シビランカ」
(ふわふわ眼前をただよいながら)
紫微鑾駕(しびらんか)というむずかしい字を書くのだが
まあシビランカでいいか(笑)
ちょっと前にアカナーに会っただろ?
ワタシはそのアカナーに頼まれてな
ふたりがこの先のどこかで
マジムンに後ろから追いかけられる
ハプニングに出くわすはずだから
気をつけるようにと伝言を頼まれてな…
アカナーには自分で伝えるように言ったのだが
事件・事故、天変地異からヒトを守るのは
シビランカの役目だと言われてな…
まあアカナーは恥ずかしがり屋だから
おせっかいを焼くのも照れ臭いのかもな
あいつはどうやら
ふたりが気に入ったようだな
そういえばヒヌカンからも
神様ネットワークで
ふたりは良き人たちだと連絡が来ておったよ
どこでマジムンに追いかけられるかは
ワタシにも分からないが
車の運転には十分に気をつけて安全運転で
そうそう
追いかけてくるマジムンだが
決して悪い魔物ではないので
もし見かけたら
パニックに陥らずに車をすぐに停めて
マジムンの話を聞いてやって欲しい
よろしく頼んだぞ~
(ニコニコ笑いながら消えていく)
◯カレシに安全運転で事故を起こさないように気遣ってあげてください。カレシは運転で少し疲れているかも…カレシのために優しく首や肩や腕をマッサージしてあげたら喜ぶかもしれません。
「シビランカ」とは
事件・事故、火災や天変地異等の災厄からヒトを守ってくれる北極星に住む神様。家を守ってくれるだけでなく幸せを呼び込もうとヒトをサポートしてくれる。沖縄の家では棟木に「紫微鑾駕」と書かれた板が塩や米、お金の入った袋といっしょに貼り付けられている。ヤマト(内地)で大工さんが棟木に貼り付ける御札に当たる。